海上自衛隊の従兄弟が160日間の公務を終えて帰ってくるということで
お休みを頂き、
親戚、両親と一緒に佐世保まで行ってきました。
セキュリティの厳しい敷地内へ入ると
護衛艦が港に着くまで1時間以上もあるというのに
たくさんの家族の姿が。
私の叔父、
つまり従兄弟の父親は
最近、耳が遠くなってきたことをネタに親戚を笑わせるユーモアな人柄で、
祖父譲りの白髪頭が妙に似合います。
そんな叔父が、
「甘やかしたらいかん」
といって前回のインド洋の公務を終えたときは、
迎えにはいきませんでしたが、
今回はなぜか団体で「おかえりなさい」をすることに。
何の気持ちの変化があったのでしょうか。
港にて
今にも泣き出しそうな空のした、待つこと1時間。
とおーくに、灰色をしたうごく豆粒を発見!
周りの家族の方達もそわそわしてます。
と、いきなり後ろから
音楽隊の演奏が。。。
前の海ばかりを見ていたので、
これには驚かされました。
なんだか、古い戦争映画に出演している気分です。
周りはほぼ女性。
小さな子供たちの手をつなぎ
祈るような目で同じ方向を見ています。
真ん中の護衛艦の左に小さな2隻の船が見えますか?
理由は詳しく分かりませんが、
ときどき、ゴチンゴチンと護衛艦にぶつかって、
舵をとれない護衛艦の方向転換を手伝っています。
数回方向転換を繰り返しながら
港に近づいてくると
次は細い柱のようなものが船の上に。
よーく見るとこれが「人」です。
港にいる家族の方達は
この柱1本1本を順番に目で追い
息子や彼、ご主人を探しています。
港からは手を振っている人もいますが、
船に乗った彼達は公務中の為、手を振ることはできません。
米軍の船だとこれの約10倍程だそうです。
船が近づき、
はしごがかけられると
船長さん(きっと一番偉い人)を筆頭に全員が降りてきて
引き続き、任務終了の式典が始まりました。
護衛艦1隻につき200人位の隊員と
4人の海上保安官が乗船してるそうです。
従兄弟です。
今度は船の上での表彰式です。
表彰式が終わると
船内を自由に見学できます。
私も従姉妹のちびっこと一緒に
食堂やお風呂、勉強部屋など見て回りました。
3.4時間の見学で相当くたびれましたが、
なかなか見ることのない
人や物を目にしての初めての感動もありました。
何の仕事も大変ですが、
いくら大きな船の中とはいえ、
地上とは違う生活を送り、毎日どんな気持ちでいるのだろうと思います。
船内は圏外なので携帯も使えないだろうし。
夕食のとき、何を聞いても笑顔で「大丈夫だよ」と答える従兄弟は、
いつのまにこんなにやさしい大人になったのだろう。
ちびっこの子守くらいで「もう限界」とへとへとになる私は
まだまだですね。